皆さん日常業務を抱えながら、勉強時間を作り出すのは難しいと思います。
私も1ヵ月しか勉強できませんでしたが、1日8時間勉強し、8割とることができました。
この結果から、合格に要する時間は約240時間と推測できます。
限られた時間を最大限活用する方法をお伝えします。
試験に使ったテキストと勉強方法を紹介します。
試験に使ったテキスト
第1回目の試験で学校領域が重点的に出題されました。この本を読んだ人は答えられたでしょう。
●「公認心理師必携テキスト」
法律や薬物治療の細かいところまで書き込んであり、臨床にもすぐ役立つ知識に触れられます。
内容が薄く、これと言った特徴もなく必要ありません。
●「有斐閣の臨床心理学」
一番使ったのは意外にも基本中の基本。のちに紹介する模擬試験と合わせた勉強法で大活躍します。
●模擬試験「ファイブアカデミー」「京都コムニタス」「河合塾」
3社の試験問題を使います。短期で合格を狙うなら模試が効率が良いです。
これらのテキストを準備して、勉強方法をお伝えします。
勉強方法
①模擬試験を解く
②わからないところを調べ、ノートにまとめる
③②を覚える
④①へ戻る
これを5回繰り返します、すると最も使うテキストが「公認心理師必携テキスト」と「有斐閣の臨床心理学」であることがわかります。
実際第1回公認心理師試験で問われたロジャーズの条件が「有斐閣の臨床心理学」にしっかり書かれていました。
この繰り返しに疲れてくるので、テキストの覚えていないところを気分転換に読みます。
心理好きな人ばかりだと思いますが、読む場所に偏りが出てきますので、ブループリントを確認し満遍なく読むようにしてください。
なぜ模試を使うかと言うと、テキストをだらだら読んでいても記憶の定着に時間が掛かるので、問題を解き、短時間で仕上げるためです。
日常業務をこなしながらの受験勉強となります。
短期間で、1回の受験で決めてしまいましょう。
精神科治療学 Vol.33 No.9 2018年9月号〈特集〉精神疾患の寛解と再発予防—その実態とは?そして再発をいかに予防するか