児発管とは、児童発達支援管理責任者の略で児童発達支援・放課後等デイサービス(以後放課後デイ)立ち上げに必須の資格です。
放課後デイは障害児のための学童保育です。
かつては作りさえすれば儲けられると多くの企業が参入し、中には専門的知識を持たず参入する粗悪な事業所があります。
この現状から厚労省は資格要件を厳しくし、平成30年からは要件を満たせない事業所は経営が厳しくなっているようです。
各事業所は事業継続・新規開設のため、児発管を求めています。
現在児発管の平均給料は25万~で高めの給料で募集し、転職先として魅力があります。
臨床心理士・公認心理師の中でも以下の要件を満たし、都道府県の研修を受講すれば児発管になれます。
資格要件
資格要件中公認心理師・臨床心理士が働いていそうな職場を挙げます。
これらの施設で5年「相談支援業務」に携わっていれば要件を満たせます。
さらに都道府県が行う研修を受講しなければいけません。
2日間の「相談支援従事者初任者研修」を受講して初めて
1日の「児童発達支援管理者研修」を受講できます。
注意として、申し込みには定員があり、事業所開設予定の有無によって、選ばれる確率も変動します。事業所の所在地以外の都道府県の研修も受けられます。
ここで一つ懸念があるのは、過去に勤務した病院が「就労証明書」を出してくれるかどうか。私は円満退社で来ていますが、ある精神科病院は資格取得のための「就労証明書」を書いてくれない。この件で私は在職中にPSWさんに相談されていました。結局なんとか頼み込んで書いてもらえましたが、私も書いてもらえるか心配です。
立ち上げるのか、雇われるのか
放課後デイを例にすると、定員10名の事業所では、管理者を兼ねた児発管一人と児童指導員か保育士資格を持つ常勤職員の二人で運営することが可能です。
まずは児発管として、雇用されノウハウを知ってから独立することもできます。
公認心理師・臨床心理士は「児童指導員」にもなれますので、児発管を雇って、立ち上げる方法もあります。
発達の専門家がいる事業所は、保護者も安心できますので、しっかり宣伝を行えば定員を満たせるでしょう。