比較的とりやすい国家資格として保育士があります。
業務はとても大変ですが、公認心理師と業務で重なるところも多いです。
自治体によっては給料に上乗せした補助を出すところがあり、公認心理師よりも高い給与が見込めるようになりました。
地方では保育士給与16万前後ですが、都市部では20万を切りません。
保育士試験
どの学部であれ、大学に2年以上在学して62単位以上修得していると受験資格が得られます。
学部在学中に取得することができ、私も在学中に2年かけて取得しました。
2019年現在では試験が年に2回行われ、筆記試験で課される9科目は3年以内に取得すれば、実技試験に進めます。
実技試験は音楽、造形、言語に分かれており、3分野のうち2分野を選べます。心理系の大学にいると自分のゼミ教員が試験官だったりします。
試験の難易度はユーキャンのテキストなどしっかり読み込んでおけば、合格ラインの6割はとれます。

保育士業務
開園時間は7時から19時まで、スタッフはシフト制を組んで早番と遅番に分かれます。保護者から子どもの体調確認をしてから朝の会、保育が始まります。
発達に応じた遊びを準備し、トイレや着脱などの身辺自立を促します。お昼寝中は翌日保育の準備や保育士同士の情報交換をしながら食事をとります。
午後は再びおやつの準備と保育で、保護者に園での様子を伝えます。空いた教室から掃除をして、次のイベントへの準備のため、残業もあります。

保育士資格の地位
国家資格のため、実は活躍の幅が広いのが特徴です。
保育園だけではなく、母子生活支援施設、乳児院、助産施設など、支援が必要な母子に深く関わることができます。希望領域によっては保育士として働いた方が活躍できると思います。
公務員として働きたい場合も、心理職よりは保育士としての採用のほうが多いでしょう。
学部時代から心理職の仕事が少ないこと、給与が低いことを知っていたので、リスク分散として他の資格取得はしておいた方がいいですよ。