なぜカウンセリングは、広がらないのでしょう。
結論から言うと役に立つと思われていません。
カウンセリングを料理に例えてこのことを説明します。
公認心理師=シェフ、相談者=お客さん、各技法はメニュー表です。
お客さんが「メニュー表のない料理店」に来ましたが、シェフはオーダーをとらず、得意な料理が出てきます。お客さんはラーメンが食べたいのに、フランス料理が出てきました。お客さんは前菜だけで「満足した」と言って席を立ちます。なんと支払いは5000円・・。
つまりこういうことです。
相談者の希望を聞かれることなく、公認心理師がやりたい技法でカウンセリングが始まります。相談者は良くなったと偽って退散しようとしますが、最後は高いカウンセリング料を請求される
このように、相談者の希望を聞かず自分の得意な技法でカウンセリングすることは、カウンセリングとは呼べません。効果が確認されている認知行動療法であっても同様です。
一部の心理療法家が語る万能感に、違和感を抱くのはこの点にあります。

治療要因
カウンセリングの治療要因についてのLambert, M. (1992)の研究では
カウンセラーと相談者の治療関係(30%)>技法(15%)
と言うように、カウンセラーと相談者との信頼関係が、治療に大きな役割を果たすことがわかっています。
相談者の希望を聞くところからカウンセリングは始まります。
