開業するためには税務上の手続き別に3つの方法があります。
②個人事業主として登録
③法人格として登録
①勝手に開業
まず「所得」と「収入」の言葉の違いを確認。
所得=収入ー必要経費
年間所得が20万円未満なら確定申告の必要がありません。
つまり、開業しても、PCやWi-Fi代を差し引いて20万円以内の所得なら好きにしていて大丈夫。
結論は小さく初めて維持することを勧めます。開業で収入を支えるのは同業者(心理師)のSV、教育分析、講演です。開業だけで生活するならここまで手広くやる必要があるでしょう。
②個人事業主として登録
年間所得20~100万円の人は個人事業主の「青色申告」で「65万円特別控除」が使えるのでメリットがありそうです。将来までのこの所得が続きそうなら個人事業主として登録しておくといいです。
年間所得が100~1000万円の人は個人事業主としての登録はもちろん、500万以上からは法人となる事を視野に入れた方がいいです。
年間所得「300万」くらいまでは個人事業として登録すべきかのグレーゾーン。「開業」することで「信頼性」が生まれるというのも事実ですが、カウンセリングの場合はカウンセラーの信頼性で選ばれるという特殊性があります。税金は払う必要がありますが、自分にメリットになるかをしっかり吟味しましょう。
③法人格として登録
一般的に個人事業主として実績を踏み、1000万以上の収入が見込めるようになると③の法人格にしたほうがいいです。また、法人格は信頼があり、②よりは税の優遇が得られるという利点があります。
カウンセリングの開業で1000万以上の収入が見込めるのは、自身が著名でたくさんのカウンセラーを雇える場合です。かなり特殊な例になりますから、あまり関係ないかと思います。
結論として小さく維持
結論は①の方法で小さく始め、年間所得20万~100万をこえないようにするといいのではないでしょうか?
これまで事業を始めるには、成長モデルしかありませんでした。よく考えて欲しいのは個人事業主として登録すると、申告等事務作業で時間がとられます。時間のロスはお金のロスより痛い。また、儲けようと思って労働者を雇えば、事務手続きが増え、労働者と相性が合わないなどで精神がすり減ることもあります。ここはコンパクトに自分だけで開業し、無理そうだったらいつでもたたむつもりでいると気持ちが楽ですね。